2009年8月アーカイブ

友達と、それぞれの子供を連れてファミレスでランチ。子供はそれぞれ飲み放題のジュースコーナー。母親達は、おしゃべりで盛り上がる。最近の話題はもっぱら美容。

35歳の肌はとても微妙で、ちょっとした事でも肌トラブルになる。目の下くま出来てるよS○○?使っていないの?高くて続けられない、他に良いの知らない?

良いの見つけたんだ、天真堂エニシングホワイト。ユリが言った。何それ?あのね、薬用のジェルで、植物のエキスが入ってるの。天真堂エニシングホワイトっていうんだけど、シミにいいみたい。

そう言えば、ユリのシミ今日は少し薄く見える。化粧でごまかしていたわけじゃないんだ。

天真堂?知らないなぁ、エニシングホワイトねえ・・いくら?3980円なんだけど、これだけでいいから安く済むよ。え?それだけ?化粧水も乳液も入らないのびっくりだ。

でも美白効果があると口コミでも評判らしい。それじゃ私試してみる。えっと天真堂エニシングホワイトね。・・・じゃ私も。にっこり笑って、7歳のうちの子が言った。・・まだ早い。

死亡届を渡してしばし落ち着こう

ご心配はいりません。葬儀の段取り、死亡届等の手続きはすべてこちらで致します。分からない事はお聞き下さい。とりあえず私は、この死亡届を今から病院にお持ちして、診断書を書いてもらったら戻ります。

その間少し、お休みになってもかまいませんよ。何か御用の際もこちらでお申し付けください。お食事は大丈夫ですか?」そう言って立ちあがり電話の位置を示した。

時計は朝9時を少し回ったところ。普通なら寝ている時間だ。昨日の夕方危篤だと連絡があって、病院に駆け付けてから何も口にしていないが、腹はすいていない。

そんな状態で死亡届を書いた。俺は無理矢理笑顔を作って、大丈夫ですと答える。すると、むこうもにっこり笑顔を返してくる。

ビジネスホテルのフロントが似合いそうなその男は、オールバックの髪に適度に白髪が混ざり、父とそう変わらない年齢に見えた。そして死亡届の入ったバッグを持って、部屋から出て行く。

父とまた二人っきりになった。あとしばらくしたら、叔父夫婦が到着する時間だ。たばこに火を付け胸の奥まで吸い込む。少し気持ちを、落ち着けたかった。

ちぃ?っ。指名ありがとう!予約した美容院でそう言って丁寧に頭を下げられる。相変わらずの言葉遣いだけど、なかなか礼儀正しいのよね。こんにちは、今日もよろしくね。

うぃ?っどん位切ります?そうねぇ・・と言いかけた時だった誰かに呼ばれて店の奥のほうにいってしまった。

しばらくして戻ってきてからスキンケア用品って今ので満足してるんすか?となんだかムッとしながら聞いてきた。鏡の隣の棚にきれいなビンの化粧品が並んでいるのが、目に入った。

もしかして、セールス?さっき店長がコレ売り込めって!でも、よくない物は薦めたくないっす。そうだ、お客さんには本当にいいもの教えるっス。ヒフミド知ってるっスか?

えっ、ヒフミドってどこのメーカーなの?薬作ってる会社で通販専門で売ってるヤツなんだけど、母ちゃんも使ってたヒフミドいいっす!

でも、お店の方針無視して、ヒフミドなんか売り込んじゃって怒られない?俺らもプロですから、本当にいいものわかる!なんだか、成長したねぇ。